一般整形外科

要介護認定の方の約3割は整形外科疾患が原因と言われています。
痛みや動きにくいなどの症状を抱えながら生活をするのは辛いことです。
私たちが少しでも症状を改善し、患者様が自分らしく生活できるようにお手伝いしたいと思います。
整形外科とは、体の芯となる骨・関節などの骨格系、およびそれを取り囲む筋肉・腱・靭帯、また筋肉を支配する神経系からなる『運動器』の機能改善を目指し、治療する科です。
怪我で思うように動けない、痛みや痺れで辛い、こういった症状でやりたいことができない、生活に支障がある等の方々の生活の改善を目指します。
人生100年時代と言われるように、日本は世界有数の長寿国です。
2023年の日本の平均寿命は女性が87.09歳(世界第1位)、男性が81.05歳(世界第3位)です。
一方、健康寿命(人の助けを借りず日常生活を送れる期間)は女性は75.38歳、男性は72.68歳と、平均寿命と10歳前後の開きがあります。この10年をどう短縮し、充実した人生を送るかが重要となってきます。
思うように動けない、または常に痛みがある状態では、十分仕事に打ち込めず、レクリエーションも楽しめません。
当院は、患者様が可能な限り健康で楽しく、自分らしく生活できるようにとの思いのもとに診療させていただきます。
股関節外科
坐骨神経痛は皆さん聞かれたことがあるかと思います。
腰が原因の坐骨神経痛と思われていたものの中には、実は股関節が原因であったというケースもあります。
痛みから解放され、やりたいことをやり、充実した人生を送ることは大切なことです。
スポーツ整形
怪我をしない体をつくり、長くスポーツを楽しみましょう。
幼少期からスポーツをするお子様が増えています。
スポーツを通した育成はとても大切ですが、成長に合わせたトレーニングが行われない場合、体を壊してしまう可能性もあります。
スポーツ障害の確認、起こった場合の治療、今後の対策をしっかり行い、怪我をしない体をつくりましょう。
また骨折などはセーフスを使用し、早期スポーツ復帰を目指します。
リハビリテーション
患者様の背景やご希望に沿って、お一人お一人に合った目標を設定し、リハビリ(評価、治療)を行います。
変形性関節症、変形性脊椎症、炎症性疾患、骨折などの怪我、スポーツ疾患による痛みや関節の動きの制限、歩行や階段昇降など日常生活の制限や不安を抱えている方に対して、患者様の背景やご希望に沿って、お一人お一人に合った目標を設定してリハビリ(評価、治療)を行います。
また連携病院で手術を行なった患者様の術後リハビリを行うこともできます。私自身が長年手術治療を行なっていましたので、術後経過も合わせて診させていただくことも可能です。
詳しくはリハビリテーションページをご参照ください。
骨粗鬆症
骨粗鬆症には症状がありません。しかし骨折を起こしやすくなり、結果的に寝たきりにつながってしまいます。
症状がないからこそ、予防が大切です。『腰が痛い』『最近背が低くなった』は骨粗鬆症のサインです。
日本では高齢化に伴い骨粗鬆症の患者様が年々増加し、その数は1000万人と推測されます。特に女性においては50歳を超えると急速に骨密度が低下し、骨粗鬆症の方の割合が増えます。70歳代では、2人に1人が骨粗鬆症であると言われています。
ホルモンの関係で特に女性で多く見られますが、男性が発症することもあります。
- 女性の年代ごと骨粗鬆症患者様割合

人の骨は破壊と構築を繰り返しており、このバランスが乱れてしまった状態が骨粗鬆症です。
症状
症状はほとんどありません。
時には最近背が縮んだ、腰が痛い、骨折を起こしたなどのサインがある場合があります。
しかし骨が弱くなると、軽度の転倒、重いものを持つなどで、容易に骨折を起こしてしまいます。手術が必要になったり、場合によっては寝たきりになってしまうこともあります。寝たきりになった場合、重篤な全身へ影響が出てしまい、命に関わる状態に至る可能性があります。
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廃用症候群による全身への影響
検査・診断
骨の評価である骨密度検査では、DXA(デキサ)法が一般的に用いられます。DXA法はエネルギーの低い2種類のX線を使用し、骨量を計測します。
腰椎(背骨)と大腿骨近位部(股関節)の2箇所で計測することが推奨されています。
また採血にて骨吸収、骨形成マーカー、カルシウム、その他臓器の状態等を計測し、使用薬剤の選択、治療効果を確認します。
治療:生活習慣の見直しと薬物療法
- 薬物治療
注射製剤と内服製剤があり、薬剤の種類は、検査結果と患者様の生活スタイルを考慮して選択します。
- 食事療法
カルシウムが注目されていますが、ビタミンD、ビタミンK、リン、マグネシウム、適量タンパク質も良質な骨には大切です。
またアルコールはカルシウムの吸収を妨げてしまいます。
患者様とご相談し、ご希望があれば、当院では管理栄養士による専門的指導が受けられます。
運動療法
骨は体重をかけるなどの負荷によって強化されます。
特別な運動ではなく、散歩など軽い運動でも骨量を増やす効果が十分期待できます。
大切なのは運動を習慣化し、継続することです。
再生医療
準備中
装具治療
様々な疾患により身体の機能が低下してしまうことがあります。その機能を補うのが補装具です。
当院では整形外科専門医、運動器リハビリテーション医である医師、理学療法士、専門の装具技師が現在の身体機能を評価し、適切な補装具を処方いたします。
一般的な各部位の装具はもちろんのこと、当院では、最新機器『FOOTSCAN』を使用し、個別の形状のみならず、患者様個々の測定圧、重心位置を計測分析を行って、患者様に適したインソールを個別に作成しています。
患者様の足を型取りし、形態的にオーダーメイドで作成するのはもちろん、患者様お一人お一人の足底圧、重心位置の計測分析を行って、患者様に適したインソールを作成しています。
最新機器『FOOT SCAN』
骨の形態、筋肉の状態等により足の圧のバランスが崩れると、足に負担がかかり、痛みの原因となります。その影響は場合によっては、下肢、体幹、肩関節など全身に及ぶ場合があります。
病院作成のインソールは患者様の足を型取りし、オーダーメードで作成するのが一般的です。
『FOOT SCAN』を用いると、型取りによる形態的適合に加えて、患者様個々の足の圧分散や、重心位置を考慮したより患者様の足に適したインソールを作成することができます。
- 問診・評価・測定

- 採型

- 適合評価・納品





